街で写真を撮ってブログに掲載しています。気をつけることは何かありますか?

A:人物の写り込みや個人情報に注意しましょう。

自分で撮影した写真であれば著作権は自分自身にありますので、基本的には自由に扱うことができます。
その際に他人の著作物が写り込んでしまっても基本的には問題にはなりません。
(⇒写真等への写り込み)
他人の著作物をメインに据えたものでも、屋外に設置されている銅像などは撮影して公開することができます。
(⇒屋外に設置されている美術品)

ただし著作権的には問題はなくても人物を撮影すれば肖像権の問題があります。
肖像権とはみだりに写真撮影されない権利、みだりに肖像(外見のこと)を利用されない権利のことです。

他人を撮影した写真を公開することで、その人が「いつ、どこで、何をしていた」というようなプライバシーが侵害されることもあります。
または、本人の意に介して公開されることで精神的苦痛を受けることがあります。
(容姿を批判されるなど)

実際に裁判沙汰になるケースはそれほど多いわけではありませんが、無用なトラブルを避けるためにも人物が写り込んでしまった場合には顔にモザイク処理をするなどしておきましょう。
そもそも写り込まないように撮影ができるのならばそれがベストです。

デジカメやスマホの写真には意外と個人情報が

デジタルカメラやスマホで撮影した写真には「Exif」(ジオタグ)という情報が埋め込まれます。
これには「カメラの種類」「撮影日時」「位置情報(GPS)」「サムネイル」などが含まれます。
これらをそのままにしてネットに公開すると「いつどこで撮影した」ということがバレてしまいます。
自室で撮影した写真なら住所までバレてしまう可能性があります。

「サムネイル」とは画像の縮小版のことで、写真一覧などを表示するために使われる小さな画像です。
サムネイルと写真本体のデータは別として扱われるので、写真自体にモザイク処理を掛けてもサムネイル画像はそのままになります。
この状態でアップロードしてしまえばモザイクを掛けた意味がなくなります。

これらのデータを消去するフリーソフトがネット上にはありますので活用するといいでしょう。
「Exif 消去」などの検索ワードですぐに出てきます。
スマホの場合はExifに位置情報をを記録しないように設定を変更することができます。

その他、写真に個人を特定できる情報が含まれないようにチェックをしておきましょう。
(もちろん個人情報を公開している人は構いませんが)
例えば自室で撮影した写真に窓の外の風景が写り込んでいる場合、周囲の建物から自宅が特定されてしまう可能性があります。