違法ダウンロードで逮捕されることはあるのですか?バレませんよね?

A:調べればバレますし、逮捕もあり得ます。

インターネットはその仕組み上、相手(サイト)に「自分はどこの誰である」という情報を渡します。
この情報をIPアドレスといいます。
IPアドレスがわからないと相手は誰にデータを送っていいのかわからないので、必ず渡されます。

IPアドレスなどの通信記録は相手サイト(サーバー)に残されます。
さらにプロバイダ(回線契約業者。NTTとかeoとか自分で契約している業者)にも通信記録が残されます。

これらを調べれば「誰がいつ、どんなデータのやり取りしたか」がわかります。
時々違法アップロードやその他のネット上の犯罪で逮捕者が出ていますが、このように個人を特定しています。
(⇒詳しくは違法ダウンロードのギモン参照)

外国の例ですが、ドイツでは日本と同じく違法ダウンロードに刑事罰を設けたところ、相当数の刑事訴訟と民事訴訟が起こったそうです。
これは違法ダウンロードした人間を探しだすことはそう難しいことではないということを示していると思います。

有償著作物を違法ダウンロードすれば逮捕も

違法ダウンロードで逮捕される可能性があるのは有償著作物を違法ダウンロードした場合です。
有償著作物とは簡単に言えばCDやDVDなど有料で売られているもの、衛星放送の有料チャンネルなど本来はお金を出さないと視聴できないもののことです。

違法ダウンロード自体は2010年の法改正時に盛り込まれましたが、当時は「違法ではあるが刑事罰はない」という状態でした。
2012年の法改正で上記のとおり「有償著作物の違法ダウンロード」に刑事罰が設けられましたので、最悪のケースでは逮捕もあり得るでしょう。
(⇒詳しくは違法ダウンロードについて参照)

実際に逮捕するには被害者(権利者)が警察に訴える必要がありますので権利者次第ということになります。
警察の捜査の立件逮捕が可能と判断されれば警察が家にやって来て家宅捜索→起訴→裁判、となります。
逮捕自体は逃亡の恐れがなければされない可能性もありますが、どちらにしろ裁判で有罪になれば前科持ちになります。