許可の要らない著作物の利用方法・7

電子計算機における著作物の利用に伴う複製(著作権法第47条の8)

これはパソコンの知識がないとわかりにくいのですが、主にインターネットの利用、とりわけ違法ダウンロードの話に関係してきます。
(違法ダウンロードについては⇒違法ダウンロードについて、⇒違法ダウンロードについて・その2を参照)

インターネットというのはネットワーク上にあるパソコン(サーバー)から自分のパソコンにデータを受信して表示しています。
動画や画像、この文字データもネットワーク上から受信することでパソコンの画面に表示されます。
受信とはダウンロードのことです。

ダウンロードというとフリーソフトや音楽、画像などをパソコンに保存することをいいますが、保存しなくてもすべてのデータはいったんパソコンのメモリ上やキャッシュ(一時記憶領域)という、一時的にデータを保存していく場所に保存されます。
ネット上のデータが見られるというのは、必ずダウンロード(複製)が行われているということです。
一時的に保存しておくことで、同じデータを毎回ネット上からデータをダウンロードする手間を省き、動画などは途切れることなくスムーズに再生ができるようになります。

違法動画をネット上で見るのはセーフ

違法ダウンロードとはインターネット上にある違法にアップロードされている映像または音声をダウンロードする行為です。
Youtubeなどの動画サイトには違法な動画が多数ありますが、これらを見ただけでもダウンロードが行われていることになります。
しかし違法ダウンロードについて・その2で例外的に違法にならないと書いたのはこの例外規定があるからです。

ただしダウンロードが認められているのはあくまで一時的に使用するためのダウンロードだけです。
メモリやキャッシュ以外への保存、つまり一時的なものではなく自分で削除しない限りはずっと保存しておけるようなダウンロードは(違法な映像、音声なら)違法ダウンロードとなります。
またキャッシュに保存した後にキャッシュから違法ファイルを取り出す行為も同様に違法となると考えられます。
(実はこの点はややあいまいですが、常識的にはNGでしょう)

違法でないファイルの場合

違法でないファイル、つまり作者自身がネット上に公開していたり作者の許可を得た人間がネットに公開しているファイルは合法的なファイルです。
合法的なファイルをダウンロードする行為は私的複製となりますので、著作権法的な問題はありません。

ただしサイトによっては利用規約でダウンロードを禁止をしている場合があります。
これを破ると利用規約違反となり、民事的な責任が発生しますので利用規約は守りましょう。


一般人がインターネットを利用する場合にいちいちキャッシュのことなど意識することはありませんが、違法ダウンロードは

  • 意識的に違法なファイルを保存しようとしなければ大丈夫
  • ネット上で見るだけであれば違法ダウンロードになることはない

と覚えておきましょう。

  • キャッシュとはネット上のデータをパソコン内に一時的に保存すること。普通はまず意識することはない
  • キャッシュへのダウンロードであれば違法ダウンロードにはならない
  • しかし違法ダウンロードに該当するデータをキャッシュから取り出すのは違法(と思われる)
  • 意識的に違法なファイルを保存しない限りは違法ダウンロードにはならない
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